高齢者は腰痛を訴える場合が多くあると思います。
高齢になると、骨や筋肉が衰えやすく、変形性脊椎症や圧迫骨折による腰痛が生じやすくなります。
それを改善させるための手術自体が体に負担の大きいものなので、そのまま対症療法的に痛み止めや消炎鎮痛剤を処方される場合も多いのです。
さらに、就寝時は寝返りの回数が少なくなり、ずっと同じ姿勢のまま寝てしまうことがあります。
すると、普段から負担のかかっている腰の筋肉の血液循環がさらに悪くなり、朝になって動かそうとすると腰が痛くなってしまうのです。
朝から腰が痛いと気分も憂鬱になりますし、動くのが億劫になってさらに活動することをやめてしまう、という悪循環を引き起こしかねません。
このような朝方の腰痛を少しでも楽にするためには、寝る前と起きた後の「体操」が大切になってきます。
寝る前に1日の疲れをリセットする気持ちで軽い体操を行い、朝は硬くなった筋肉をほぐす準備として体操を行うと、腰痛が楽になります。
ベッドで眠る前に、まずバンザイをして背伸びをしましょう。
どうしても前かがみ姿勢で作業をすることが多いので、背骨をまっすぐ伸ばす気持ちで行いましょう。
その後、膝を曲げて胸に引き寄せ背骨を丸める、膝を立てて左右に倒し腰をねじるといったストレッチを行います。
反動はつけず、ゆっくりと行うことが大切です。
このストレッチを朝目覚めた時に、一呼吸置いて同じように行いましょう。
朝は体が動き出す時なので、このストレッチの他、足首の曲げ伸ばしや膝の曲げ伸ばしを加えると、より準備が整います。
ぜひ試してみてください。