いっけん関係ないようにも思えますが、実は深い関わりがあるのです。
一般的に大腸がんの初期症状として最もよくみられるのはお腹の違和感です。
便通の状態がよくない(下痢をする)、残便感がある、おならの回数が増えたりおならが臭うようになる、血便が出る、などやはりお腹に関する違和感がいちばんみられる特徴だといえるでしょう。
しかし大腸がんの初期症状はお腹の不調だけではなく、実は腰痛とも関係してきます。
なぜ大腸がんの初期症状として腰痛がおきるのかといいますと、腸の中のポリープが便を通るときに刺激され、肛門の奥に痛みが出ることがあります。
その痛みが臀部にまでつながることもあるため、よって腰痛が引き起こされるのです。
腰痛が起きた場合の大腸がんは直腸がんであることが多いといわれています。
大腸がんには直腸がんと結腸がんに分かれており、直腸がんは肛門に近い部分、結腸がんは肛門から遠い場所にできるがんのことをいいます。
肛門から近い直腸がんのほうが腰痛とつながりやすいため、腰痛を伴う場合の大腸がんは直腸がんである確率が高いとされているのです。
腰から臀部にかけて痛みが感じられた場合、大腸がんを疑ってみることも必要かもしれません。
初期の状態ですと大腸がんは比較的治りやすいといわれていますので、できるだけ早めに医療機関の受診をするように心がけましょう。
では一般的な腰痛と大腸がんの腰痛、違いはあるのでしょうか。
いちばんの違いとして、夜に痛みが強くあらわれる場合は大腸がんの疑いがあるといえます。
内臓疾患は夜に痛みが出ることがあるとされていますので、朝や昼よりも夜に特に痛む場合、ひょっとしたら大腸がんが隠れている可能性もありますのでできるだけ早く病院で医師の診察を受けましょう。