私が小学6年生の時のことです。
クラブ活動でマーチングバンドの旗振り(カラーガード)に取り組んでいました。
全国大会に出場するほど先生方も私達生徒も一生懸命でした。
常に背筋を伸ばし、上を向いて演技していたのですが、ある日突然腰が痛み出し、寝返りを打つのもやっとという状況になってしまいました。
当然クラブ活動にも参加出来ないので、近所の整形外科へ母と足を運びました。
診察台でうつ伏せになり先生に触診されながら痛い箇所を伝え、レントゲンを撮ってみると、腰の骨がS字にカーブしヘルニアになっていることが分かりました。
その頃ガードクラブでは他校より目立つようにと自分達よりも大きい2mのビッグフラッグを使っていたのですが、まだ骨も筋肉も発達途中の小学生の子供には大きくて重すぎたのです。
診察の後はリハビリ室へ案内され、赤外線治療、腰を引っ張って骨を真っ直ぐに治す治療を行いました。
赤外線治療は簡易ベッドの上にうつ伏せになり、レーザーを痛む箇所にあて4分ほどじっと待つだけで、自分の感覚としてはただただ時間が経つのを待つだけの作業でした。
レーザーを当てるところは肌を直接出さなければいけなかったのですが、仕切りで区切られ個室になっていて、女性看護師さんがブランケットを被せてくれるので恥ずかしい思いはしませんでした。
腰を引っ張る治療の方は、ベッドに仰向けになって腰をしっかりとベルトで固定され、そこから伸びた紐で治療器具がゆっくり引っ張っていくというものでした。
多少の痛みはあったものの恐怖感や嫌悪感などを抱く程ではありませんでした。
器具自体は存在感があり、初体験の時は少し身構えてしまいしたが。
学校帰りに寄れるので、初日以降もリハビリに通い、治すことが出来ました。
しかし発達途中にヘルニアになってしまったのはあまり良くなかったのか完治せず、現在社会人ですが、第五腰椎分離すべり症になってしまいました。
若い頃の腰痛は、しっかり定期的に通院し治すことが大切だと身をもって痛感しました。