腰痛と股関節痛の関係は、あるとも無いとも一概には言い切れません。
何故なら、痛みの原因にもよるからです。
まず、股関節痛とはあまり関係無い腰痛として有名なのは、椎間板ヘルニアです。
足の痺れが特徴的ですが、股関節に関しては痛みを感じない方が多いように思います。
また、腰椎分離症やすべり症も、症状は慢性的な腰痛のみという方が多いです。
では逆に、股関節痛がある、むしろ股関節の痛みが強い腰痛は何かというと、最初に挙げられるのは歩き方の癖です。
正しくない歩き方をずっとしていた結果、腰も足、つまり股関節も痛めてしまうのです。
症状としてはそんなに重篤ではないのですが、それなりに痛いです。
私はこのタイプで、筋が炎症を起こしていると診断され、つい最近まで通院していました。
次に挙げられるのは、先に痛めたのは腰ではなく股関節だったというケースです。
股関節を痛めた場合、下半身全体に広く痛みを感じる方が多いので、ヘルニアと間違えられる場合もあります。
何故ヘルニアなのかといえば、先程ヘルニアでは股関節の痛みは少ないと説明しましたが、全く無い訳ではないからです。
主症状の中にはあるので、感じる方は感じます。
また、股関節は骨盤のズレや歪みにより簡単に痛くなります。
女性は特に、その身体上のつくりのせいで、股関節の痛みを男性と比べて感じやすいといわれています。
現在痛くない方でも気をつけたほうが良いことが、この事実から分かって頂けると思います。
とりあえず、痛い方も痛くない方も、横座りはやめましょう。
股関節にも膝にも良くありません。
さらに痛くない方は、椅子に座った状態で片足ずつ、膝を反対側の胸に引き寄せる姿勢をやってみてください。
右膝は左胸、左膝は右胸にします。
もしお尻や股関節に痛みを感じたら、近い将来危ないです。
あまり引き寄せられない方も注意してください。
腰痛は股関節を引き起こす可能性があり、股関節痛はほぼ確実に腰痛を引き起こす、ある意味切っても切れない関係です。
例えば、歩き方の癖、座り方の癖を見直したり、おかしいと思ったら病院に行ったりしましょう。
できる対処法は沢山ありますし、軽い内に対処すれば治りも早いです。
心配な方は、早速今日からでも自分を見直してみてください。