腰痛になった際、湿布を利用するというのは誰でも出来る治療法の一つとしてよく知られていますが、間違った湿布の利用法や選び方をしていると、治療どころか悪化させる原因になります。
例えば、湿布には温湿布や冷湿布、サイズの大小がありますが、どれをどのような時にどういう風に使うかというのはご存じでしょうか。
腰痛には慢性的と急性的なものがありますが、比較的多いのが急性のぎっくり腰ではないでしょうか。
この場合はどんな湿布を利用するのが良いのかというと、答えは冷湿布のサイズが大きいものです。
冷湿布は急激な痛みを冷やすことで緩和させる効果があり、これを腰全体に覆うように貼ることで患部の痛みを和らげることが出来ます。
捻挫になったという場合も同様で、冷やして患部を全体的に覆うというのが正解です。
痛みが出始めてすぐは冷湿布で、3日目くらいからは冷湿布ではなく温湿布に切り替えていくのが良いでしょう。
含有成分にインドメタシン配合となっているものであれば、痛みに効く成分が含有されていますので、より効果が高いといわれています。
では逆に慢性的な腰痛というと、冷湿布は逆効果です。
慢性的な腰痛というのは、血流が悪くなって筋肉が凝ってしまうから発生するものです。
そこをさらに冷湿布で冷やしてしまえば、さらに血流は悪くなってしまいます。
温湿布であれば、筋肉を温め柔らかくすることで血流が改善されますので、痛みも和らげられるというわけです。
貼り方も基本的には患部を覆う形で良いのですが、どちらの場合も刺激が強すぎる場合には小さい湿布を隙間を開けて貼るという方法もあります。
これらは腰痛以外にも応用することが出来ますので、しっかりとその使い方を覚えておくと、様々な場面で使う事が出来るでしょう。