腰痛というと腰の不調、ただの疲れや老化と判断しがちですが、痛みが強い場合や長引く場合、腰痛によって生活に支障をきたす場合は隠れた病気のサインである場合もあるので要注意です。
まず急に腰痛が起きた場合。
そのほとんどは急性腰痛症、いわゆる「ぎっくり腰」である事が多いのですが、安静にしていても痛みが続くどころかどんどん増すといった場合には椎間板ヘルニアなどが考えられるので整形外科での診察をおすすめします。
椎間板ヘルニアは腰の痛みだけではなく足の痛みや痺れを併発することも多いです。
また女性の場合、子宮筋腫や子宮頸がんといった女性特有の病気が腰痛の陰に隠れている事もあるので、ただの生理痛、慢性的な腰痛と素人判断せず、まずは病院で診察を受けることを強くおすすめします。
子宮筋腫の場合は腰痛と併発して下腹部の膨満や痛み等の違和感、月経異常等がみられます。
また、子宮頸がんの場合は不正出血、おりものの増加、下腹部痛等などがみられます。
気になる症状が一つでもある場合はまず産婦人科への受診がおすすめです。
隠れた病気が原因の腰痛は、腰付近の臓器の病気が疑われる事が多いのが特徴です。
腎盂腎炎、遊走腎、腎臓がん等の腎臓の病気、また、胃、十二指腸大腸炎、小腸、大腸、直腸等の消化器系の腫瘍、ポリープ、がん等の場合は腰痛と併発して食欲不振、体重減少、吐き気や膨満感、便通や排尿異常、下血があるのも大きな特徴です。
微熱が続いたり原因不明の発熱があったり、倦怠感や無気力感といった気づきにくい症状もあるので、どんなささいなことでも腰痛と併せ、気になる症状や不快な症状、長引く症状がある場合には素人判断や安易な自己手当をせず、必ず病院での診察を早めに受けるようにしましょう。