腰痛には様々な要因がありますが、睡眠というのも大きく関係しているのはご存じでしょうか。
正確にいえば睡眠自体ではなく、睡眠の際の姿勢であったり寝具であったりというものですが、これらも十分腰痛の原因となりうるのです。
寝る姿勢は人それぞれで、大別すると仰向け、うつぶせ、横向きの3種類でしょう。
この中で一番腰に負担がある姿勢がうつぶせで、腰を反らす形になりますので一番負担が大きくなります。
横向きというのもあまり良くないもので、体が歪みやすい姿勢です。
一番歪みが出ない安定した姿勢なのが仰向けで、立っている時と同じように、後頭部・背中・お尻・踵の4点がしっかりと布団にくっついていると、歪みが少なく安定した姿勢となります。
眠る際に、うつぶせの場合は足を片側だけ膝を出す、横向きの際は足に座布団を一枚挟むことで歪みづらくすることが出来ますし、仰向けでも膝の下にクッションを入れることで歪み予防になります。
寝具に関してですが、通常の布団よりも近年の進化した寝具は体圧分散などの効果があるマットレスが販売されています。
低反発や高反発といった種類がありますが、腰痛予防に効果があるのは体圧分散効果が高い高反発マットレス。
高反発マットレスは体圧分散とともに寝返りの打ちやすさというのもありますから、睡眠中に同じ姿勢を取り続けることが少なくなります。
人間の体の構造上、同じ姿勢を取り続けることは腰痛の大きな原因となりますが、意識して動かせない睡眠中はより寝返りを邪魔しないタイプの寝具を選ぶ必要があるのです。
朝、寝起きに腰痛が起こる場合などは寝具が合っていないということですから、一度寝具を見直してみることで睡眠からくる腰痛を防ぐことにもつながるのです。