腰痛を患うにはいくつかの原因が挙げられますが、治療を要さない腰痛で悩む人も多いことでしょう。
その場合、医師からのアドバイスとしては「姿勢を良くするといいですね」程度です。
実はこのニュアンスの場合には、他意が込められている事に気付くべきなのです。
実際、どのような意味なのでしょうか。
「だらしない姿勢」が腰痛を起こす原因で、「上半身の重さを支えるには充分な筋肉が不足している」という意味です。
太り気味ではシャキッと良い姿勢ではいられないのは事実です。
また、重みに耐えられずに痛みを発症してしまうのもありがちです。
要するに、体重と腰痛には密接な関係があり、体重を減らすことで腰痛にも改善がみられるということなのです。
この体重過多で腰痛を引き起こす人というのは、本当に多いようです。
では、医師は何故に率直に「体重を減らす努力をすべき」と言わないのでしょうか。
それは、医師もサービス業に従事しているという自覚があるからです。
太っている人にとって「体重を減らしましょう」と言われることほど苦痛を伴う言葉はありません。
食べ物を節制しなくてはいけないことは解っている、健康を害する要因になることも知っている、でもなかなか実行するに至らないというジレンマを抱えているのです。
患者が診察を受けてくれると潤う病院にとって、患者が集まらないというのは致命的です。
そこで、患者が聞きたくないアドバイスは敢えて口に出さない医師が増えているそうなのです。
しかし、本当に患者のためを思うなら、耳が痛くなるようなアドバイスも不可欠です。
もちろん、それを真摯に受け止める患者自身の姿勢も大切です。
腰痛で悩むなら、まずは病院を訪れましょう。
適切な治療が必要です。
でも、もし具体的な治療方法を提示されなかったら、自ら進んで体重計に乗るべきです。
腰痛改善の鍵はそこに隠されているのかもしれないからです。