腰痛と言うと、まず真っ先に思い浮かべるのが椎間板ヘルニアでしょう。
しかし、この病気は不思議な物で、レントゲンを撮ると明らかにヘルニアなのに、本人は腰痛を全く感じない場合もあります。
また、かなり痛みが強いにも拘わらず、ヘルニアでは無いということで治療の必要が無いと言われ、痛み止めを処方される場合もあります。
現在は椎間板ヘルニアも痛み止めを飲みながら低周波を当てるといった保存療法が主で、手術は緊急の場合か、保存療法の効果が無く、本人が望んだ場合に限られています。
腰痛は他にも原因となる疾患があります。
内科系では腎臓、胃腸といった内臓の病気や内臓の調子が悪い時に痛くなることがあります。
腎臓病の場合は熱も出ますので、早目に病院へ行くことが大事です。
女性の場合、婦人科系の病気と腰痛は密接な関係にあるといって良いでしょう。
生理痛もお腹ではなく、腰に来る人もいます。
また、卵巣嚢腫や子宮筋腫が原因で腰痛を起こすことも多いです。
下腹部の痛みと腰痛が一緒だったり、骨盤も痛く、整形外科へ行ってもなかなか治らない場合は婦人科を受診することをお勧めします。
また、腰痛は姿勢がとても重要なポイントとなります。
やはり姿勢が悪いと腰に負担が掛かります。
姿勢が悪いと腰を支える筋肉の働きが衰え、その分総ての体重や力が腰の負担となってしまう為に腰痛を起こすのです。
特に座ったままの仕事に就いている方は、気付いた時に姿勢をただし、また、時には立ってその辺りを歩き回ったりして、体内の循環を良くするようにしましょう。
その他には運動不足、身体が固い、精神的なストレスが原因となる腰痛も多いものです。
日頃から全身、特に腰回りの筋肉を柔らかくするストレッチを1日5分でも良いので続けていると、腰痛予防になります。
(腰がかなり痛い時は止めて下さい)ストレスは難しい問題ですが、自分なりのストレス発散の方法を見つけ、家に帰ったらリラックス出来る状況を作りましょう。
放っておくとストレスと腰痛が互いに悪い意味で連動してしまいますから、そうなる前に上手にストレスを作らない、またはストレスを発散させる方法を見つけましょう。