腰と言うのは体の中心にあるので、ここが損傷すると生活自体がとても不便になってしまいます。
そのため、あまり負担がかからないように大切にしなければならない場所なのに、知らず知らずのうちに負担をかけてしまっているというのも事実です。
腰に負担がかかっているということも自覚しづらかったりもしますよね。
例えば、ふかふかの柔らかいマットの上で寝るというのは、とても心地よく腰を優しく保護しているように感じられますが、実際は腰が反り曲がって不自然な体勢を続けることになるので、腰に負担をかけてしまうのです。
椅子に浅く腰掛けて背もたれにもたれるのもまた、腰を傷める原因です。
物を拾うときに一気に腰を曲げたり、顔を洗うときに背中を丸めたり、日常生活の良くある体勢のほとんどが腰を傷める原因に繋がるものだったりします。
そして、ある日突然、本当にちょっとした刺激で一気に腰が動かなくなってしまうのです。
私もそれまで腰痛とは無縁の生活だと思っていましたが、実は腰痛を招くような生活をずっと続けていたようです。
そして、ある日、床に落ちているリモコンを拾おうとした瞬間に、ぐぎっと腰に激痛が走ってしまいました。
こうなると、どうすることも出来ません。
そこから動くことも起き上がることも歩くことも出来ないのですから。
それからしばらく寝たきりの生活を送ることになってしまいました。
ちょっとでも腰を動かせば激痛が走るので、トイレに立つのもやっとです。
お風呂に入っても、頭を洗うのに前かがみになることが出来ず、直立のまま洗うしかありませんでした。
顔を洗うときも、腰ではなく膝を曲げることで位置を調整します。
腰を一度傷めると、少し前かがみになるだけでも痛いのです。
そして翌日、主人に腰痛用のコルセットを買ってきてもらいました。
コルセットをすると確かに負担が減るようで、立っていても付けていないよりは楽です。
けれど、コルセットは痛みを取り除くものではなく、負担を減らすためのものなので、本当なら、痛みを感じる前から使用しておいた方が良かったのかもしれません。
痛みが発生してからだと、コルセットを使用してもズキズキする痛みは全く治まらなかったからです。
日常生活はコルセットなしよりはずっと行いやすかったのですが、やはり腰痛を治すためには安静にして寝ていることが治療の近道です。
ただ、痛みをなくすことは出来なくても痛みの強さを軽減させることはできたので、家事などやらなければならない時にコルセットを使うと動きやすかったです。