ずっとテニスをしていたのですが、浪人をしたために一年間全く運動から離れてしまい、そのせいで体重も大幅に増え、筋肉も落ちてしまっていました。
合格後に部屋の机の下にあった問題集を全て捨てようと屈んだ時に、強烈な痛みが腰を襲いました。
それ以来、前屈みになるととにかく腰が痛くてたまらない日々が続きました。
親に相談をして近くの総合病院の有名な整形外科の先生に診てもらうことになりました。
様々な検査の結果、「第二腰椎分離症」という先天的な病気であるという事がわかりました。
本当はくっついているはずの骨が完全にくっついておらず、その間から軟骨がはみ出てきて、脊髄の神経を圧迫するために痛みが起こるという事らしいのです。
運動をしていた時は筋肉が骨を押さえつけていたので痛みにつながることはなかったのですが、一年間浪人をして完全に筋肉が落ちてしまったためにこの症状が出てきたという事を教えてもらいました。
そして、もう一度筋肉をつけるためのリハビリのための運動を毎日家で寝る前にするようにと教えてもらいました。
それから、痛みを和らげるためにコルセットのようなベルトを作ってもらいました。
上半身の重みを脊髄に伝えて支えるのではなく、ベルトをすることで尾てい骨に直接重みを伝え、脊髄への力のかかり方を少しでも和らげられるようにするものだと教えられました。
自分の体にぴったりしないと効果がないといわれ、作る際にはウエストや骨盤の周りや、尾てい骨の周りなどあちこちを測定されて「自分専用」のベルトを作ってもらいました。
尾てい骨に端が当たるように巻き、靴紐のようにおなかの前で紐をしっかり固定をするような形のものでした。
元から汗かきなので、シャツの上からそれをするとすぐに汗でシャツがびしょびしょになってしまいました。
それでも、自分の体に合っているという事なのか、今までのような痛みは減り、痛みに関しては快適な暮らしができるようになりました。
薬局へ行けば様々なサポーターのようなものやゴムで引っ張るような形のベルトを売っています。
折角作ってもらったベルトも少しずつ痩せてくるとずれることもあり今までのような効果も少しずつなくなってきたので、薬局で似たようなものを買って使っていたこともありました。
しかし、やはり「様々な人に合うように作られたもの」と「自分専用に作ってもらったもの」とではどこか違っていて、薬局で買ったものでも多少は痛みが緩和されるものの、「専用」のものほどの効果を感じることはなかなかありませんでした。
やはり、専門家にお願いをして多少お金はかかっても自分に合ったものを作るといったほうが効果的なのだなぁとつくづくと思いました。