腰痛の診断をする時に重要なことは、腰痛の原因となっている部位はどこなのかを見極める事が重要です。
腰の筋肉の部分なのか、靭帯を痛めているのか、関節部分なのか、それとも腱なのかを調べる必要があります。
そして腰痛の部位が分かったら、そこに合う治療法で最も良いものを選びます。
はり治療やお灸、マッサージ、指圧、整体、または整形外科での手術などです。
患者さんそれぞれの体質に合った方法で治療を行わないと、腰の痛みは治りません。
まず自分の腰の症状をチェックして、自分の腰痛のタイプを調べてみます。
前にかがんだ時に痛みを感じるのか、後ろに沿った時なのか、痛みを感じる部分は上の方か下の方か、自分の症状を把握すると根本的な原因を突き止める事が出来ます。
例えば、整形外科の病院に行く前に自分で腰痛の診断をして、ある程度確かめられる事があります。
それは、次の通りです。
1、横になってじっとしていても痛みを感じる腰痛→細菌による感染や内蔵の病気の可能性ありです。
2、発熱を伴う腰痛→背骨や内蔵の細菌感染の可能性ありです。
3、腰痛による痛みがどんどん増してくる→細菌感染や背骨の癌の可能性ありです。
4、転んだ事による腰痛→腰椎圧迫による骨折やヒビの可能ありです。
5、体重減少を伴う腰痛→癌の背骨への転移の可能性ありです。
6、腰痛を感じて尿や便が出にくくなる症状→重度のヘルニアの可能性です。
上記のものは大雑把に、このような腰痛の症状が出た場合に当てはまるかもしれない病状ですので、詳しくは病院で検査した方がはっきりと原因が判るのでしょう。
現在、整形外科では、X線検査やMRIにより画像で映し出すのではっきりと腰痛の原因が判断出来ます。
画像には原因がはっきりと映っていた場合でも画像と患者さんの症状が一致しない場合もあるので、別の原因で腰痛が起こっている可能性も考えられます。
現在の画像による腰痛の診断はかなり専門的で高度になってきていますが、画像の診断結果だけに頼ってしまっては腰痛の原因を正確につかむ事ができなくなる場合があります。
腰痛を正しく治療するためには、病院での検査に加えて正しく症状を伝える問診が重要になってきています。
腰痛には、大標的なものとして、急性筋膜性腰痛いわゆる、ぎっくり腰や、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群、スプラングバック、変形性腰椎症、姿勢性腰痛、原因不明の腰痛など、多くの症状があります。
まずはどこが痛いのか見極めてから、そこに合う治療をしていきましょう。