腰痛に悩まされている方は多くいますが、そのほとんどが原因のわからない腰痛です。
検査をしても椎間板などに異常はみられません。
原因不明の腰痛は85%を占めるといわれています。
ストレスが大きな原因
原因不明の腰痛の多くがストレスが関係していると考えられます。
人間関係、仕事の忙しさ、子供の問題、不規則な生活、膨大な情報量など、現代にはストレスになるものがあふれています。
ストレスを感じると自律神経の交感神経が優位に働きます。
交感神経は血管を収縮させるので、血流が悪くなります。
背骨への血流が悪くなり炎症を起こしたり、疲労物質が蓄積して痛みになります。
背骨だけでなく脳でも酸欠状態になります。
脳が酸欠状態になると痛みを感じる物質が分泌されて、背中に異常がなくても痛く感じるようになります。
ストレスを感じている状況と痛みを感じている状況が重なり、特定の状況で痛くなるという思いこみができ、その状態で痛みがひどくなります。
ぎっくり腰も同じです。
ぎっくり腰は重いものを持ったときや無理な姿勢でなるものだと思われていますが、ストレスが関係しています。
重いものを持たなくても、くしゃみをしたり、ティッシュをとろうとしたときぎっくり腰になるケースもあります。
ストレスが蓄積している状態のときに重いものを持つというストレスが加わるため、重いものを持ったときぎっくり腰になりやすいです。
重いものを持ったら痛くなったという経験が思い込みを作り、思い込みにより重いものを持ったときに腰痛が悪化します。
ストレスは自律神経を乱してさまざまな病気を発生させます。
自律神経が乱れると寝つきが悪くなったり眠りが浅くなります。
体は夜寝ているときに修復されるので、よく眠れないときちんと修復されず疲労が蓄積します。
内臓などに不調が表れて、内臓の不調が原因の腰痛につながったり、疲労がストレスとなり腰痛を悪化させます。
原因不明の腰痛はストレスに気付くこと
ストレスを解消しようとしなくても、ストレスを感じていると気がつくだけでも体が変わります。
好きなことをする、今までやりたかったけど我慢していたことをすることで腰痛が解消することもあります。
忙しいから、お金がないからとあきらめていたことがありませんか。
我慢はストレスになります。
やりたかったことをしているときは生きがいを感じられて、前向きに考えられるようになり、楽しいことをすることでストレスが軽減します。
仕事をしている人よりも老後の方が腰痛が少ないそうです。
老後に好きなことができたのがよかったのでしょう。