年を取ると、多くの皆さんを悩ませるるものといえば『腰痛』ですよね。
若い頃から、スポーツをされている方の中には20代から腰痛に悩まされる方も多いようです。
また、長時間の立ち作業やなどから職業病として腰痛に悩まされている人もいます。
この腰痛ですが、腰全体が痛いという方も多いですが、なかには右だけが痛い、左だけが痛いと左右どちらか一方だけの腰痛に悩まされている方もいるようです。
今回は、右側だけがなぜか痛むという右腰痛の原因について考えてみたいと思います。
主に右腰痛の原因には、①筋肉の痛みからくるもの、②内臓の痛みからくるものの大きく2つに分けることが出来ます。
①筋肉の痛みが原因の右腰痛
筋肉の痛みが原因の右腰痛の場合の多くは、何か動作をした時に痛みが現れるとこことが特徴です。
決まった姿勢を取った時にだけ痛みが現れる場合などは、筋肉の炎症などが原因となっていることが多いです。
また、腰の周囲には多くの神経が通っています。
背骨には、脊髄という神経があり、左右それぞれの背骨の間から、神経が出ています。
その右側の神経が圧迫されたときにも右腰痛が起こる可能性がありまます。
これは多くの方が悩まされる『椎間板ヘルニア』という病気になります。
椎間板ヘルニアは、加齢とともに背骨の軟骨はすり減ることで、神経を圧迫するようになります。
背骨によって神経が圧迫されて生じるのが椎間板ヘルニアの痛みです。
右側だけが痛むときは、右側の神経だけが圧迫されていることになります。
②内臓が原因で起こる右腰痛
では、神経や筋肉の痛み以外にも右腰痛が生じる原因は何でしょうか?
それは、筋肉のさらに奥に位置する内蔵の痛みによるものです。
特に、右腰痛の原因となる痛みでは、『遊走腎』という症状があります。
この痛みを生じる人の多くは、痩せていて体脂肪が少ない方に起こりやすいです。
これは腎臓の腎筋膜が弱いために、通常よりも腎臓が10cmほど下垂します。
この痛みの特徴は、痛みが出た場合に、横になってしばらく休息することで痛みが消失します。
特に病気といったことではないので、この痛みを治すには、腎臓の下垂を防ぐために太ることが一番の予防になるようです。
また、同じく右腰痛の場合には、腎臓の病気と密接に関係しているようです。
右腰痛に加えて、顔や足がむくむ場合には、腎盂炎、腎臓結石などの病気も考えられます。
そして、女性の場合で多いのが子宮の病気です。
右腰痛とともに生理痛がひどくなったり、不正出血が生じる場合には、子宮内膜症などの病気の可能性もあります。
右腰痛に加えて、他の症状も現れる場合には、内臓の病気も疑って、一度、病院で診察してもらうことをおすすめします。