腰痛といえば多くの方が体験したことがあると思いますが、吐き気や頭痛を伴う場合は注意が必要です。
単なる腰痛といって甘く見ずに同時に起こる症状にも目を向けてみましょう。
腰痛と吐き気や頭痛が同時に起こる場合、内臓疾患からきている可能性が考えられます。
腎疾患からきている場合は、吐き気を伴う腰痛が症状として現れます。
腎臓は腰のあたりにあるため腎不全、腎盂腎炎、尿路結石などの疾患では吐き気を伴います。
腎盂腎炎は細菌感染によって起こる腎臓の炎症なので、吐き気を伴い発熱もします。
発熱によって頭痛を併発する可能性もありますが、悪化すると激しい頭痛が起こります。
一見、風邪のような症状と似ているので、病院で血液検査や尿検査で腎機能を確認する必要があります。
尿路結石は尿道に石が詰まることによって起こる疾患です。
腎盂腎炎同様発熱することがあり、しばしば頭痛を伴うこともあります。
結石が動く際の激しい腰や背中の痛みが起こります。
腎疾患以外では月経前症候群があります。
女性特有の病気で近年注目されていますが、ホルモンバランスの乱れにより種主の身体症状や精神症状が現れます。
その身体症状の中に腰痛、頭痛、吐き気がありますが、必ず起こるわけではありません。
また、他の症状も併発するので、腎疾患との鑑別ができると思います。
また、脊椎腫瘍や脊椎カリエスなどの脊椎の疾患では背中から腰にかけて痛みが出ます。
また、頭痛、吐き気、発熱などを併発する可能性があります。
腎盂腎炎同様に風邪に似た症状ですので、病院で検査し鑑別する必要があります。
以上のように吐き気と頭痛を伴う腰痛の場合、腎疾患、子宮疾患、脊椎疾患など多くの内臓疾患の可能性があります。
ただの腰痛ではないと感じた場合は病院へ行き、吐き気などの他の症状を伝えることで早期発見につながります。