女性だったら生理の前にそうなる時もあれば、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因の場合もあります。
怖いのは、やはり内臓の病気やガンが原因の時です。
私の祖父は、腰痛を訴え出すと必ず入院となりました。
最初の2003年は、肝臓の重い炎症で、肝膿瘍と診断されました。
腰痛をかなり我慢した末の発症でしたので、担当のお医者さんに『お家の方は気づかなかったのですか?』と、まるで具合が悪いのを放置していたかのように言われてしまいました。
祖父は我慢が強すぎたのですね。
高齢だったので生命も危なかったですが、なんとか回復して2年ほど穏やかな生活を送ったあと、また腰痛を訴えたときは末期の前立腺ガンでした。
この時も相当、腰の鈍痛を我慢していたようです。
末期ではありましたが、高齢なのが幸いしてか進行が遅く、2011年に亡くなるまで家でゆっくり生活しながら暮らしていました。
肝膿瘍も前立腺ガンも、長い腰の鈍痛が病気のサインだったのです。
前立腺ガンの時は、余命3ヶ月か長くても1年と宣告されました。
そのくらい状態が良くなかったのです。
その後、幸い6年ほど生きましたが、いつも腰の周りが痛くて、思ったように外での園芸や趣味ができず、可哀想でした。
一日中動いているのが好きだったので、パッパッと動けないもどかしさがありました。
祖父本人は、痛みやだるさを表に出す人ではなかったので、いつも病気の発見が遅れます。
前立腺ガンの時には、肝臓のときよりもショックでした。
もっと早く病院へ行っていてくれたら、と何度も思ったものです。
亡くなったのは90歳と日本の男性の平均寿命よりはるかに長く生きたのでお坊さんに褒められましたが、やはりガンの最期はしんどかったことを思うと、普通に老衰で逝ければ良かったのになぁと、どうしても思ってしまうのです。
腰の鈍痛は甘く見てはいけないので、早めに病院へ行きましょう。