仕事は運送をしているのですが、メール便の仕分け作業をやっているときになりました。
トラックの荷台の上で小さな低い椅子に腰を掛けて、7地区分のメール便を仕分けていました。
先の方へメール便を置こうとすると身体が前のめりになり、とても不安定な状態だったのですが、まぁいいかと思いながらそのまま続けていました。
300冊くらいあったのですが、当時は配達量も結構多くて私の腰はかなり疲れていたように思うのですが、この時は座っているので大丈夫だと思い込んでいたのが間違いでした。
不安定な姿勢のまま作業を進めていたのですが、あと何十冊かで終わろうかという時に悲劇は起こりました。
メール便を地区の違ったところに置いてしまったので、その時にそれを取ろうとして不安定な姿勢のまま手を伸ばした時に、腰にギクッと言葉には言い表せられないほどの激しい痛みが走りました。
この痛みは、もう一生忘れることのできない痛みでした。
今思い出しただけでもゾッとします。
その時は、息ができないような状態でした。
とりあえずそのまま座った状態で、両手をたくさんのメール便の上につっぱったような感じで支えていました。
5分くらいして、少し落ち着いてきたので、今度は椅子の方に元の姿勢をしようとした時にまたギクッとなってしまい、あぁーっと悲鳴をあげてしまいました。
最悪なことに、その時には周りに誰もいませんでした。
仕方がないので、そのまま私はメール便の上にうつ伏せになったまま寝ていました。
30分くらい寝ていると呼吸も楽になってきたので、何とかトラックの荷台の壁をつたい、今度は痛めないようにそっと立ち上がりました。
そして身体をできるだけ曲げないようにして、何とか荷台から降りることができました。
その日は配達を中止して、即家に帰りました。
ここからが急性腰痛症の本番です。
家に帰って気持ちが安定していくに従って、痛みがどんどん増してきました。
座っても寝ても起きていても全く痛みは変わりません。
とにかく常に激痛なのです。
このまま私の身体はどうにかなってしまうのではないかと思ったくらいです。
急性腰痛症とはこんなにも地獄のような状態なのかと改めて思いました。
誰かに聞いたのですが、こういう痛みは温かいお風呂に入ると早く回復するらしいとのことで入ってみたのですが、効果はありませんでした。
完治するまで一ヶ月程掛かりました。
急性腰痛症とは常に激痛というとても恐ろしいものです。