腰痛が起きているとき、同時に微熱と吐き気の症状が出ているときは注意が必要です。
慢性腎盂腎炎の可能性があります。
腎盂腎炎は尿路、血管、リンパ管などから腎盂に細菌感染して起こる腎臓全体の炎症を指します。
急性のものと慢性のものがありますが、急性の場合は高い発熱や震えなど激しい症状が見られます。
慢性の場合は急性のものに比べると症状が緩やかで、風邪の症状とも似ているため判断が難しくなります。
慢性腎盂腎炎は腎盂腎炎を繰り返すことで起こり、はっきりした症状がありません。
しかし、放っておくと腎不全にまで発展する怖い病気です。
腰・背中の痛みとともに、微熱、吐き気、食欲不振、全身の倦怠感などが症状として見られます。
もうひとつ、微熱や吐き気を伴う腰痛があります。
これは病気ではありませんが、妊娠の初期症状としてこういった症状が出ることがあるので、女性には注意が必要です。
妊娠すると体温が高温に保たれるため、体が熱っぽくなり、つわりのような吐き気を覚えることがあります。
また、受精卵が着床する際に痛みを感じることがあり、下腹部から腰にかけて違和感や重たい感じがすることもあります。
妊娠初期症状は人によってどういう症状が出るか、どの程度症状としてあらわれるかが全く異なっています。
そのため、必ずしも微熱、吐き気、腰痛が起きるとは言い切れませんが、女性なら可能性のひとつとして考えておきましょう。
また、妊娠初期症状も風邪の症状と似ているため判断がつきにくいです。
妊娠初期症状が出るのは生理予定日前後3日程度が多いので、もし生理が遅れていたり、そのほか強い眠気や普段食べないものを食べたいと思うなどの症状が見られる場合は妊娠を考慮に入れておきましょう。