特に年齢を重ねてくると、身体の関節部、節々に痛みを感じる事も多くなります。
痛みは身体からの異常のサインですが、そのサインを正確に受け取る事は非常に大切な事です。
多くの場合は関節の炎症、外部的なダメージなどから痛みを感じる事が多いですが、その痛みの中には実は身体の内部的な痛みが含まれている場合があります。
その中でも身体の中心にある腰痛には注意が必要です。
腰痛は関節の痛みや、神経痛、ヘルニア等でも痛みを感じる部位ですが、その痛みが適切な処置をしても治らない場合や長引く場合には内部的な異常を疑う事が必要です。
その理由としては、腰の近くに出来たがんは時として腰痛を引き起こすからです。
またそのがんの種類には様々な物があります。
膵臓がんの場合は一般的には自覚症状のないがんとされていますが、膵炎を起こす事によって腰痛を引き起こす事があります。
この腰痛の特徴としては、腰を痛めた要因が無いにも関わらず、腰に圧迫感を感じる腰痛を引き起こす事です。
また、前立腺がんなども腰痛の原因となりえます。
基本的には腰付近にがんが転移している場合や、腫瘍その物が神経を圧迫している可能性が考えられます。
また、逆にがんになってから腰痛を感じるというケースもあります。
元々腰痛持ちの方は少し症状の違いを判断するのが難しいですが、おかしいと思った時や、いつも以上に長引く時には一度は内部的な異常を疑う事が懸命と言えます。
いずれにしても腰痛が長引く際や違和感があった時、適切に治療をしているのに一向に良くならない時などは、整形外科の様な医院だけでなく、内科や胃腸科などの内部的な診断を受ける事がとても重要です。