腰が痛くて動くのも大変な時や初めてぎっくり腰(急性腰痛症)になった時などは、痛みの強さに対する驚きと心配が先に立ち、思わず救急車を呼びたくなるかもしれません。
しかし、ちょっと考えた方がいいかもしれません。
基本的に腰痛、特にぎっくり腰のような場合は、時間を置くと痛みの症状は軽減してきます。
動けるようになったらアイシングをするなどすれば、さらに痛みを緩和することが出来ます。
つまり「ただ腰が痛い」という状態は緊急性を要しない場合が多いのです。
救急車は緊急性が高く早く病院へ行く必要がある人が利用するためにあるもので、こういった状態の人が救急車を呼ぶことは控えた方がいいと考えられます。
安静にしていたけれど翌日になっても痛みが引かない、前日より痛みが酷くなった、痛みが楽になる体勢が見つからない、というような症状があるようであれば、翌日以降早めに病院を受診するようにしましょう。
腰痛の場合、かかる病院やクリニックは整形外科が一般的ですが、痛みを伴いながら病院やクリニックへ行くことになり身体的に辛い思いをすると思うので、無駄足を踏まないためにもまず電話などで症状を説明し、診てもらえるのかどうか確認をとってから受診するようにするといいでしょう。
救急車を呼んででも病院へ行った方がいい腰痛というのは、何か病気を患っていてその関係で腰が痛い可能性がある場合と、腰痛以外に吐き気やしびれがあるような場合です。
危険な腰痛でない限り、普通は数週間で自然治癒します。
まずは焦らずに、自分がどのような状態にあるのか、なるべく冷静に判断し行動することが腰痛に対応する時に一番大切なことになります。
そのことを日頃から心得ておくといいでしょう。