腰の痛みが辛いとき、湿布などの貼り薬を使うことが多いかと思います。
確かに湿布薬は腰痛の苦しさを緩和する効果はありますが、なかなか根本から改善できたという実感は得にくいです。
そこで、お勧めしたいのがホッカイロを腰痛が辛い時に貼るという対処法です。
ホッカイロにそんな効果があるのだろうかという疑問を持つ方も少なくないでしょうから、その効き目と関係性について説明をしていきます。
まず、一時的な腰痛ならばともかく、ずっと腰が痛いという方のほとんどは、その患部の血行に問題が生じています。
血の流れが悪いというと分かりやすいでしょうか。
とにかく血液の循環が滞りがちになっている方が多いのです。
本来ならば円滑に流れているはずの血流に何らかの障害が発生すると、まず細胞単位のレベルで酸素不足になってしまいます。
知っているとは思いますが、血液は酸素や栄養素を身体中に送る役目を果たしているので、理解をしていただけますよね。
そうした異常事態に対して、身体は自動的に対応処置を行います。
うまくスムーズに血液が流れるように血の巡りを円滑にするホルモンを分泌するのです。
このホルモンによって血行は良くなるのですが、一方で薬のように「副作用」を引き起こしてしまいます。
血液循環を良くするホルモンは、同時にその周辺部位に炎症を生じさせてしまうのです。
これがいわば、血行不良から腰痛が引き起こされるメカニズムであるともいえます。
湿布薬はこうした炎症による痛みを軽減させるためのものですが、根本的な治療を行うものではなく、貼ったからといって腰痛が霧散することはありません。
あくまでも対処療法であり、その場その場のピンチを救うための役割を担うものに過ぎません。
一方のホッカイロはというと、血行不良から腰痛が起こるその根本部分に対してダイレクトに効果を発揮します。
要は酸素不足さえ改善できれば、前述した炎症を引き起こすホルモンも分泌されません。
つまりは腰痛発生のメカニズムをコントロールできるわけですから、ホッカイロで患部を温めて、血の巡りを良くすれば痛みも消えてしまうというわけなのです。
冷え性の人ならば容易に想像がつくかと思いますが、温めれば確実に血流は良くなります。
ですから、ホッカイロは腰痛時にはかなりの効果が期待できるのです。