腰痛と吐き気というと一見関係ない症状のように思われるかもしれませんが、こうした症状が一度にくることがあります。
それは、月経前症候群です。
女性にだけ起こるものですが、多くの女性が月経前症候群の諸症状に毎月苦しめられています。
黄体ホルモンが過剰に分泌されるために、腰痛や吐き気といった関連性がないような症状を引き起こします。
特に、中高年の女性は閉経近いためにホルモンが分泌されにくかったり、逆に過剰に分泌されてしまったりと毎月異なる状況下に置かれてしまいます。
こうした不具合を感じながら徐々に閉経に至るのですが、その中でも腰痛と吐き気は多くの中高年女性が感じる症状のトップになっています。
私の場合はまだ生理はありますが、年齢が40代ということもあり月経困難症も相まって生理自体が不順であるのに加えて、不定期な生理の前には必ず月経前症候群になってしまいます。
吐き気が襲いかかり、実際に吐くには至らなくても非常に辛く、苦しい時間が過ぎていきます。
また腰の痛みも強いので、寝返りを打つのも一苦労です。
若い女性であっても月経前症候群で腰痛や吐き気を感じることが多いのですから、体が老化していく段階の女性に至っては、更に重い症状に陥るのは明らかです。
しかしひとつ安心してもいいのが、月経前症候群はいざ、生理が始まってしまえば静まることです。
また月経前症候群自体が終わることで、腰痛や吐き気の苦しい症状が嘘のようになくなります。
年がら年中苦しいというわけではないのが、唯一の救いかもしれません。
中高年女性は他にも婦人病、例えば子宮筋腫や子宮内膜症を抱えている場合が多いので、月経前症候群と重なると症状が重くなるのも特徴です。
その場合は、腰痛もトンカチで殴られたような痛みですし、吐き気もひどいものになります。