腰痛が起こったら、まず湿布を貼るという方が多いのではないでしょうか。
市販の湿布や何かの時に整形外科などで処方された湿布が薬箱の何処かに必ずあるというお宅も少なくないと思います。
でも、ちょっと待ってください。
今貴方が貼ろうとしている湿布は、ひんやりするタイプのものではないですか?
湿布は、特に「温湿布」と書かれていないものは、殆どが冷湿布の範疇に入るのだそうです。
明らかに筋を痛めたとか、筋肉痛など炎症を起こしているのが分かる場合は、この冷湿布にある程度の効果が期待できます。
しかし、原因がよく分からない腰痛の場合、冷やすことで症状が良くなるどころか逆に悪化してしまうことがあるのです。
腰痛は、実に様々な要因で引き起こされます。
筋肉が委縮して神経が圧迫されて引き起こされているような腰痛の場合、冷やすことでさらに筋肉を縮めてしまいます。
確かに、鎮痛作用のある冷湿布を貼った場合、一時の痛みは冷やされることで幾分和らぐこともあります。
でも、それは根本的な腰痛の改善にはなっていないのです。
一番良いのはお風呂などでゆっくり温めることですが、腰痛のせいでそれも辛いという方もいらっしゃると思います。
そういう場合は、簡易カイロをタオルなどで包んで、ゆっくりじんわり温めるようにされると良いと思います。
ただ、低温火傷にはくれぐれもご注意ください。
もし、家族の協力が得られるのであれば、仰向けになった腰の上に温めた蒟蒻をタオルに包んで乗せるというのも効果があるようです。
こちらも火傷にはくれぐれも気を付けて取り扱わないといけませんが、患部をじんわり温める効果はあります。
自分の腰痛の原因が何なのかはっきりと分からない場合で、冷湿布を貼っても一向に良くならない経験をお持ちなら、一度患部を温めてみることをお勧めします。
温めて悪化するということは、まずないといわれているからです。