腰は上半身のバランスをとったり下半身を支えたりなど、日常的に負荷がかかっている部分です。
立ちっぱなしやデスクワークで座りっぱなしなど、長時間同じ姿勢をしている仕事の方は、筋肉を動かす機会が減ってしまって固くなり、腰痛が起こりやすくなります。
腰は骨や靭帯、筋肉など色々なものが作用して機能を維持していて、骨や靭帯、筋肉などは普段私達が食べている食品の栄養素から作られています。
つまり、腰痛を緩和させるためには食生活がとても重要で、普段の食事を見直すだけでも腰痛対策になります。
基本的には栄養バランスの整った食事ができている上で、腰痛に効果のある食品を上手く取り入れていくのが良いでしょう。
まずは健康な骨を作ってくれるのがカルシウムです。
カルシウムを取ることで骨が丈夫になり腰痛緩和にも役立つので、体に吸収しやすいヨーグルトや牛乳などの乳製品を摂るようにしましょう。
また、しらす干しや煮干しなどの小魚、ひじきやわかめなどの海藻類、小松菜やほうれん草などの葉物野菜にも多く含まれています。
カルシウムの吸収率を高めてくれるのがビタミンDです。
煮干やしらす干しなどの小魚にはカルシウムと共にビタミンDも豊富に含まれているので、上手く料理に生かしていくようにしましょう。
また、ビタミン類には多種多様な働きがあり、健康な靭帯や筋肉を作る役目を担っています。
靭帯や軟骨を強くしてくれたり血行を良くしてくれて痛み緩和に役立ったりなど、私達の体の様々な機能をサポートしてくれます。
健康にも不可欠なものなので、野菜や果物などからしっかりとビタミン類を摂るようにしましょう。
そして、関節同士をスムーズに動くようにサポートしているのが軟骨です。
この軟骨が減ってくると腰痛を強く感じるようになりますから、軟骨の修復などを助けてくれるグルコサミンやコンドロイチンを摂るのが大切です。
グルコサミンは干しエビ、コンドロイチンはヤマイモなどに含まれていて、比較的取りやすい食品です。
ひざなどの関節痛予防にも効果があるので、献立に工夫して取り入れていくのが良いでしょう。
そして、筋肉の疲労をやわらげてくれるのがクエン酸です。
乳酸などの疲労物質を取り除いてくれて、筋肉の疲れを取って血行を良くしてくれるので、腰痛緩和にも大きく役立ちます。
クエン酸は酸っぱい味の物に多く含まれていて、レモンなどの柑橘類や梅干し、酢などから取ることができます。
野菜や海藻類の酢の物などはビタミンやカルシウムも一緒に摂れて疲労回復にも効果があるので、腰痛対策に取り入れてみましょう。