幼少の頃から足が悪く、腰に原因があるとされていました。
色々な病院に通いながら成長して行き、何とか日常生活もこなし、学校生活も社会人生活もやってきました。
その間も仰向けに寝られないとか、くしゃみをすると腰に響くとか腰痛の症状はあったのですが、いきなり痛くなったわけではなく、子供の頃から徐々に痛くなっていたようで、そんな状態が当たり前になっていて腰痛で病院に行こうだなどとは考えもしていませんでした。
そんなある日、26歳の頃です。
整形外科と皮膚科が診療科目の近くの病院へ、皮膚科を受診するつもりで行きました。
するとそこの院長先生が「皮膚よりも腰の方が重症」とおっしゃって、レントゲンを撮られました。
先生は「これはいけない。紹介状を書いてあげるから、大学病院に行きなさい。」と言われました。
私はびっくりしました。
大学病院で受診した結果は、『第五腰椎分離すべり症』でした。
手術をすることになりました。
手術方法は、チタンでできたボルトを腰に入れ、ズレた腰椎をもとに戻して固定するというものでした。手術時間は6時間。
結構な大手術だったようです。
私は、脳性麻痺という障害も持っていたので、先生方は慎重に事を運ばれ、私は手術の4か月前から入院し、色々な検査を受けて当日の手術に臨みました。
手術を決めた当初は、歩けなくなることも覚悟しなければならないと言われましたが、やらずに後悔するよりはやって後悔する方がいいと思い、手術を決めた事を覚えています。
おかげで、術後20年以上になりますが、歩けなくなることは無く、腰痛も全くないというわけではありませんが、仰向けにも寝られますし、くしゃみをしても腰に響きません。
手術をやって良かったと思います。