薬というものは、求める効果の他に必ず何らかの副作用があります。
ここでは、腰痛に対して使われる主な薬の副作用をまとめました。
まず消炎鎮痛剤ですが、飲み薬として服用する場合、胃・肝臓・腎臓に負担がかかります。
負担の少ない薬もありますが、長期にわたって飲み続ける場合には胃潰瘍などになってしまう危険性もあります。
また、一見副作用のなさそうな湿布薬でも、常用で貼り続けることで飲み薬と同様に胃に負担をかけてしまうことがあります。
皮膚が弱い人の場合にはかぶれを起こすこともあるので、長期間の使用はおすすめできません。
筋肉のこりをどうしてもなくしたいという時には、筋弛緩薬や抗不安・抗うつ薬が使われる時があります。
これらは、眠気やふらつき、脱力感を生じさせたり、血圧を下げすぎてしまうことがあるため、普段から低血圧だという人は注意しましょう。
筋や神経に栄養を運ぶ血管の働きを助ける血流改善薬では、血液をさらさらにする効果があります。
ワーファリンなどですでに血液をさらさらにしている人では、併用するとより出血しやすくなったり、出血してしまった場合になかなか血が止まらないなどの危険性があります。
また、子宮を収縮させる効果があるため、妊娠している女性は絶対に服用できません。
神経が傷ついていることによる腰痛の場合には、修復を助けるビタミン剤が処方されることがあります。
ビタミン剤は特に副作用はありませんが、過剰摂取すると体に異変を生じさせる可能性を持っています。
用法用量をきちんと守るようにしましょう。
腰痛に対して薬を服用するとき、もし痛み以外の何らかの異変を感じた場合には、服用した薬を持参してすぐに病院に行きましょう。