腰痛といっても様々な原因がありますが、吐き気や胃痛が伴う腰痛には注意が必要です。
これらは関係のないように見えますが、実は同時に起こりやすいものでもあります。
ストレスを感じたとき、胃がキリキリと痛むこともあれば、腰が痛むこともありますね。
また、寒い季節には体が冷えて血液循環が乱れることで腰が痛み出すことや、内臓の働きが弱くなって下痢をしやすくなることがあります。
そして、どちらか一方の症状が出たときに、かばうような姿勢で過ごしていることで、腰痛または胃痛が生じるというケースもあります。
特に、胃痛を感じてから腰痛が出てきたようなときには、内臓疾患の可能性を疑いましょう。
腰痛と胃痛を生じさせる代表的な疾患としては、まず「十二指腸潰瘍」があります。
十二指腸はやや背中側に位置しており、炎症の影響が背中、腰へと伝わりやすくなります。
この場合、空腹時や夜間に痛みが強くなったり、胸やけのような不快感・吐き気、食欲不振が伴います。
また、別の疾患として、「急性虫垂炎」があります。
いわゆる「盲腸」と呼ばれるものです。
胃痛と腰痛が初期症状として起こり、徐々に発熱を伴って右わき腹に痛みが集中していきます。
最近では手術だけではなく、抗生物質の投薬による治療も行われているので、心当たりのある場合には怖がらず早めに受診をしましょう。
これらの他にも、尿管結石による腰痛、肝臓や胆のうの疾患による腰痛など、内臓疾患の影響から起こっているものがあります。
自分の痛みのパターンや生活習慣を見直して、可能性が考えられる場合には早めに受診しましょう。