年老いた人が多く悩まされているイメージをお持ちではないでしょうか。
腰痛は決して年老いてから来るものではありません。
若いからといって無茶をすれば誰でも腰痛持ちになります。
そして、それを放っておくと、手術を受けるハメになります。
ここからは私の個人的な体験談になります。
私の腰痛デビュー!
酒屋さんでアルバイトをしていたのですが、ビールケースや樽、日本酒が入ったケージなどの運搬や商品陳列のために、かがんだ状態が長かったりと、仕事内容は腰に負担のかかるものばかりでした。
ある時、お店が忙しく、連日出勤する日が続きました。
そんなある朝、急激な痛みで目を覚ましました。
脂汗は出るし、痛みが強すぎて声も出せないので助けも呼ぶことができず、起き上がれないままどれだけ時間が経ったか分かりません。
なかなか起きてこない私を心配したのでしょう、母親が声をかけに来ました。
私はそれにも反応できずに呻いていると、急にドアが開き母の驚いた声が聞こえてきました。
「腰が……」と絞り出した声でなんとか痛みを訴えるとそのまま病院へ。
診断は「ぎっくり腰」。
まだ高校生なのに……と落ち込みました。
それ以来、腰痛にはずっと悩まされてきましたが、湿布を貼っていれば痛みがおさまることもあって、10年以上、医者に掛かることなく過ごしていました。
いつも間にか「ヘルニア」に。そして手術を
社会人になって仕事を覚え、それなりに充実していたある日、右足に違和感を覚えました。
当時は立ちっぱなしだったり、外回りが多くかなり歩くことが多かったのでその疲労のせいだろうと思い、仕事へ没頭していました。
そんな中、歩く度にやたらと躓くようになりました。
何もない平らな場所です。
おかしいと思い右足をあげようとしたら、自分が思っている以上に上がらず、無理にあげようとすると、腰に激痛が走りました。
今、思い返せば、右足の感覚は鈍くなっていて、常にしびれた感覚があったように思います。
それでも仕事を休むことをせずにいたら、ついに足を引きずるようになってしまい、やっと病院へ行くことにしました。
レントゲン画像を診たお医者さんは、目を見開いて「でっか!」と叫びました。
「よくこんなになるまで我慢してたね。」とも言われ、下された診断は「腰椎ヘルニア」でした。
その先生によれば、ぎっくり腰の経験者はヘルニアになりやすい傾向があるそうです。
ヘルニアの治療法は、確実なものが無いそうです。
人によって、いつの間にかヘルニアが引っ込んでいたり、手術をしても再発したりと個人差があるものだそうです。
私の場合は放っておくと神経が麻痺する可能性が高いため、手術を受けることになりました。
手術を受けた後は体が軽く、「自分ってこんなに動けたのか」と感動しました。
健康の有り難さを実感した体験です。
手術費用に関しては、保険や手術内容、自治体の支援などの違いで様々ですが、おおよそ20万円程度かかりました。
まとめ
ヘルニアの治療は、さっきも書きましたが、根本的なものは無いそうです。
ただ姿勢に気をつけたり筋力トレーニングなどでヘルニアに「なりにくくする」ことは可能だそうです。
現在、私はヘルニア対策として、
- 長時間同じ姿勢でいない
- 柔軟体操を習慣づける
- 筋力トレーニングで腰への負担を減らす
それでもたまに腰痛に悩まされるので、これは一生の付き合いかな、と覚悟を決めています。
皆さんも手術など大掛かりなことになる前にしっかり受診して専門家の意見を聞いておけばよかったなと後悔することのないようにして下さい。