介護の仕事と腰痛というのは、切っても切れない関係にあるかと思います。
介護職の離職率にも影響を及ぼしているほどで、特に二十代、三十代といった比較的若い世代の方が重症化するとも言われています。
介護をすることでなぜ腰痛になってしまうのかというと、物を持った時よりも人間を持った時の方が腰に負担がかかりやすいためです。
これはなぜかというと、箱のなかに動くものが入っているといったことを除くと、無機物というものは基本的に重心が固定されています。
しかし、人間というのは直立不動でいられるものではないので、どうしても運ばれている側の重心がずれてしまうことになります。
その結果、腰への負担が増加ししてしまうのです。
介護をする際には腰痛ベルトを着用するのが良いかと思います。
仕事の間だけでも付けておけば、慢性的な腰痛に悩まされる原因を回避する確率が上がることでしょう。
介護の仕事の際に使用する腰痛ベルトは、スポーツタイプのものがおすすめです。
介護というのは動きまわることも多いでしょうから、動きを妨げることが少ないスポーツタイプのものの方が良いといった理由です。
また、動くということは汗をかくことにも繋がるため、蒸れないように通気性の良いメッシュ生地のものが良いでしょう。
腰痛ベルトというものは、ピンからキリまで幅広い値段のものが販売されています。
安価なものが悪いというわけではありませんが、安価なものはホールド力が弱かったり、すぐに伸びきってしまうといったことも予想されます。
多少値が張っても良い物を購入した方が腰のためにも良いでしょう。
介護を利用する利用者さんのことを考えるのはもちろんですが、介護をする自分自身のこともいたわって、お互いに気持ちの良いふれあいが出来ると良いですね。