腰痛と同時に吐き気の症状がある場合は、少し危険です。
重篤な内臓疾患が隠れている可能性があります。
例えば、腎臓に疾患がある場合、腰痛と同時に吐き気を催すことがあります。
代表的な疾患に、腎不全があります。
腎不全は腎臓の機能が低下している状態をいいますが、主な症状として腰痛、吐き気、集中力・食欲の低下などがあります。
もうひとつ気をつけたい腎臓の病気に、腎盂腎炎があります。
これは大腸菌などに感染して起こる病気で、高熱、血尿、体の震えなどかなり激しい症状が起こります。
それから、かなり激しい痛みを伴うのが尿路結石です。
尿路結石でも、腰痛と吐き気が同時に起こります。
そのほかの症状としては発熱、血尿、背中の痛みがあります。
何にせよ尿路結石は三大激痛のひとつに数えられているほど、激痛が走ります。
次に、女性特有の疾患として、月経に関するものにも腰痛と吐き気を同時に催すものがあります。
ひとつは月経前症候群です。
月経が近づくとホルモンバランスが乱れ、腰痛や吐き気、下腹部の痛み、イライラなどの不快症状が出ます。
もうひとつは月経困難症といって、いわゆる生理痛がこれに当たります。
病院を受診する際には、これらの症状を照らし合わせて、腰痛と吐き気以外に別の症状が出ていないかを確認してください。
女性の場合は、生理予定日が近くないか、生理が来ていないかも確認しておくと良いでしょう。
そして、他にも症状がある場合でも、自分でこの病気だと決めつけるのは危険です。
まずは病院で検査を受けましょう。
内科医などかかりつけのお医者さんでも結構です。
「こういう症状があるので、検査を受けたい」と申し出ましょう。
血液検査、尿検査などを受ければはっきりした病名が分かって安心できると思います。